現実と地続きの非現実をつくるということ

長らくサボっていたブログをどうにかまた活用していきたいと思います!
よろしくお願いいたします。
丸一年ほど空いてしまいましたが、その間には色んなことがありました。
特に変わったのが、VRの活用を始めたことです。
この一年で、新たにVR界隈のお知り合いも増えたので、改めて自己紹介も含めて現在の活動に触れていきたいと思います。

自己紹介のようなもの

こんにちは。わたしがかわしぃです。

2020年5月ごろからclusterでクリエイター活動をしています。

私がclusterを活用しようと思ったのは、現在の本業に関係しています。
地元紙やTwitter等でご覧になっている方も多いかと思いますが、
私は青森県平川市にて「地域おこし協力隊」という職業に就いています。

地域おこし協力隊というのは、地域外からの人材を起用し、
地域活性化に一役買ってもらおう!という企画です。
(細かいことをだいぶ省いています。詳しくはググってね)
2018年春に着任し、実は当初からVR活用を掲げておりました。

地元に「なにもない」という人たちになにか、自慢できるものや場所を。
とくに子どもたちにそういったものを持たせてあげたい。
でなければ「ここにはなにもない」が大人になっても口癖になってしまうから。

VRSNSやARスポーツなど…新しくて楽しめる技術を地方にもたらし
地域の活性化につながることはできないかと考えていた最中、
clusterからcreatorkitがリリースされ、これなら私にも制作ができる!
と…軽率にワールド作りを始めた次第です。

(かわしぃ本人についてはセルフイベント等で語りますのでその時にアソヴィに来てね!)

VR初心者にもやさしいCreatorKit

creatorkitならプログラミング不要だし、自分のような非エンジニアでも
ワールド作りができます。
(元:なんちゃってエンジニアではありましたが…)
それなら、苦手なプログラムで頭を悩ませる必要なく、
自分の作りたい表現に集中して頭を働かせることができます。

だから、本当にそれまで3DCG作品なんて作ったことがなかった私でも
エンジニアリング?に頭を悩ます時間を減らし、
想いを乗せた作品を制作することができています。clusterさんありがとう…!

通常であれば、

①制作に必要なものを調べる
②制作環境を整える
③制作に必要なツールの使い方を覚える
 ・モデリング
 ・プログラミング(的な思考)
 ・専門用語の理解
 ・アニメーション
 ・画像・動画編集… など山のように。
④制作・アップロード・完成

といった流れで学習と制作が進むと思いますが
creatorkitによって③が大幅にショートカットできます。
私の一番苦手なプログラムは一行も書いていません!すごい!

しかもandroidやiOS対応まですべて勝手にやってくれます!神。

ものを持てるようにしたり、
条件を満たしたときに動作する、
というような複雑な動きも、
メニューから必要な機能を選んで、必要な数値を入力するだけ。

新たに言語を覚える必要がない、というだけで
クリエイターは少しシステム面から離れて
目に見える表の部分を見渡す余裕が出てきますよね。

モデリングについては頑張るしかないですが、
cluster公式ドキュメントで半アナログで
モデリングをする方法
を示してくれています。
そう、TiltBrushの活用ですね。

プログラミングしなくてもいいとしても…
モデリングって難しいんでしょう…?
そんな悩みも、実は必要ありませんでした。
筆で絵を描くように、手を動かすだけで
アバターが歩ける地面を作り、世界を作ることができるんです。

制作を加速させてくれるcreatorkitそのものもスゴいのですが、
初心者に優しいドキュメントをここまで用意してくださっていることが
私にはなによりありがたいことだったのです。

“非現実”の中の”現実”

さて、すでにいくつかのワールドを制作させていただいていますが、
clusterユーザーのかたはご存知の通り、私のワールド作りは
「現実世界の再現」や「現実とリンクする」をテーマにしていて(そうじゃない時もあります)
VR世界と現実世界が地続きになっているような表現を模索しています。

よく、こう聞かれることがあります。

「せっかく非現実を作れるVRなのに、どうして現実を作ろうとするの」

たしかにそれはそう。

仮想現実だからこそできる表現をするべきだし、
夢のような体験を作れるcreatorkitを手にしているのだから
それを存分に描いていくべきなのかもしれません。

しかし、僕がVR体験を通じて思ったのは

「VRは、思った以上に現実だった」

ということ。

VR空間上でイベントステージに立ったことのある人はわかると思うのですが、
イベントを開催するうえで準備することは全くと言っていいほど
現実のそれと変わらないのです。

本番前に集まって、流れを確認し機材の動作確認をし、
時間を守りながら進行。
リアルのイベントとやることが全く変わらなかったのです。

ひとつだけ、リアルとVRで違ったのは

「距離」

演者やスタッフとのやりとりはすべてフルリモート。
本番はもちろん、企画会議なんかもすべて。
イベント前と後、一度も顔を見ていないなんてこともあります。
それでもイベントはできた。

VRは距離をゼロにすることができるのです。

例えば私は沖縄県に行ったことがありません。
テレビで見たことはあります。

でも、テレビの情報のそれは一方的に私に対して情報を送ってくるだけで
私からの質問を受けてくれるわけでもなく、触ることもできません。

見えていても、知識として存在を知っていても、実体験がない。
いまだに半ば夢のような存在です。

そんな私はclusterでフォトグラメトリで再現された首里城に出会いました。
https://cluster.mu/w/e0aea175-fce4-4468-a59a-3912ab8675b1

そこにはアバターとしての自分がいて、空間を自分の思った通りに歩き回り、
好きな方向から首里城を眺めることができました。
沖縄県に行ったことがないにも関わらず、確かにそこに「いる」という実体験を得ることができ
「現実にこの建物が存在したんだ」と強く感じることができました。

疑似的ではあるにしろ、距離をゼロにすることで、
「その場所は現実に存在し、自分の足で行くことのできる場所である」
そう体感させるには十分な存在感がありました。
本物の首里城は残念ながら焼けてしまいましたが、VRを通して確かな存在を感じられたのは確かです。

きっと、VRでの再現度が高いほど、「現実世界に確かに在る」という想像を強くしてくれるのだと思います。
さらにcreatorkitによって、「触れる」「持つ」など、ユーザーからの行動を受け付けることで
その存在感を強めることもできます。


それを体現すべく、昨年八月に「バーチャル猿賀公園」を作りました。
https://cluster.mu/w/7c8bf173-6eb7-4ea0-8943-e17d01de6680

公開後、SNS上でVRとリアルの比較画像が投降されるなどの反応もあり、
「確かな存在」を伝えることができたのではと感じています。

自由に出歩けないいまだからこそ、VRを通して確かな「現実」に出会いたい。
そんな需要が人の中にはある。
そんな確信のもと、敢えて現実を再現するような作品も作り続けていきます。

投稿者: s_kawasy

s_kawasy
秋田県出身のITマンだったりスパイダーマンだったりするひと。弘前大学(美術科)を出て事務職やらSEを経て、やーっぱり津軽が居心地よくて、もどってきちゃったりしたひと。平川市で地域おこし協力隊をしながらブロガーやったりデザイナーやったり。

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